大変申し訳ございませんが、来年に延期とさせていただきます。
謹啓
向春の砌 皆様には益々御清祥にて御活躍の事と拝察致し 御慶び申し上げます
平素は格別の御後援を賜り 厚く御礼申し上げます
本年も5月に「第21回吉次郎狂言会」を催す運びとなりました 偏に皆様のご支援ご声援の御蔭と存じております 既に世界保健機構によりパンデミック宣言があり世の中は自粛ムードです この先も何が起こるか予測できませんが 収束する事を願いつつご案内させて頂きました
祈る事が芸能の始りです 伝統芸能である狂言を通じ 皆さまの日常にゆとりと笑いがある事をお祈り申し上げます 御知己様お誘い合せの上 御来場頂き ゆるりと御堪能下さいますよう 謹んで御案内申し上げます
謹白
令和2年庚子3月吉日
能楽狂言大蔵流 2世大藏吉次郎 大藏教義 一門
第21回 吉次郎狂言会
とき/令和2年5月31日(日)
時間/午後2時開演(午後1時15分開場)
場所/国立能楽堂(JR線「千駄ヶ谷」駅より徒歩7分)
狂言『二人大名』
シテ(大 名)榎本元
アド(大 名)善竹大二郎
アド(道通の者)善竹富太郎
語『那須』
大藏教義
素 囃 子『男舞』
大鼓/大倉栄太郎
小鼓/田邊 恭介
笛 /熊本俊太郎
狂言『祐善』
シテ(祐 善)大藏吉次郎
ワキ(旅 僧)大藏彌右衛門
アイ(所の者)上田 圭輔
狂言『三人片輪』
シテ( 啞 )善竹 十郎
アド(有徳人)大藏彌太郎
アド(座 頭)善竹彌五郎
アド(いざり)大藏 基誠
午後4時30分終了予定
二人大名 ふたりだいみょう
都に出かけた二人の大名。出くわした男に無理やり太刀を持たせて供をさせました。心面白くない男は、持たされた太刀に手を掛け、逆に二人の大名を脅して刀や着ている着物を奪い取り、さらには闘犬や闘鶏の真似をさせます。最後は、二人の大名が起き上がり小法の真似をさせられている内に、男は逃げて行ってしまうのでした。
下克上という時代を描写に、立場が逆転してしまうあたりが面白い曲です。
那須 なす
能『屋島』の替間(かえあい)として上演されるのが本来ですが、紋付裃姿により独立した形式でも上演されます。語りの内容は、『平家物語』巻十一の「那須与一」の段に拠ったものです。屋島(香川県)の沖に現れた平家方の舟。その舟に乗った官女が扇を掲げて、扇の的を射てみよと挑発をする。陸でそれを見た判官(義経)は、部下の後藤兵衛実基の勧めで与一に命じた。与一は射損じたら自害する覚悟で扇の的を射ると、ものの見事に命中し、平氏も源氏も皆一様に喜び判官も満足して与一を迎えた。
抑揚と緩急、一人で四人の登場人物を演じ分けるなど狂言方の語りの技術が楽しめる演目です。
祐善 ゆうぜん
能の構成を模した狂言。若狭国から出てきた旅の僧が京都五条油小路へやってくると、時雨が降ってきたので、庵で雨宿りしていると男が現れた。男は僧に回向を頼み消えて行く。僧は所の者に庵の謂れを尋ねると、昔、笠職人の祐善という男が、細工下手で張り死(過労死)してしまった場所だという。そこで僧が祐善の霊を弔っていると、「笠に縫う菅が五月雨 降る雨に 夜の御法を 浮くるばかりぞ」と謡いながら男の霊が再び登場する。男の霊は、昔は日本一下手な傘張りと言われ、誰にも相手にされなかったために狂い死にし、地獄の底に沈んだが、僧のお蔭で極楽往生できたことを喜び、謡い舞って消えて行くのであった。傘を持って舞う姿は気品があり、どことなく哀愁も漂う舞狂言のひとつ。
三人片輪 さんにんがたわ
有徳人が、わけあって障がい者を大勢雇用しようと、そのことを高札に掲げます。すると座頭、いざり、おしの三人がやってきて、有徳人に抱えられることになりました。実はこの三人はお金に困っていた博打打ち仲間でした。そうとは知らない有徳人は、外出をするので三人に留守番を頼んで出掛けて行きます。三人の博打打ちは、有徳人の留守中に酒を盗み飲み、宴会を始めました。飲むほどに上機嫌になり、ついには舞を舞って大盛り上がり。そこへ有徳人が帰ってきますが三人は自分が何の障がいを持っていたか忘れ、取り違えてしまいます。
怒った有徳人に追われ逃げていく三人だったのでした。三人の博打打ちも、さっさとお金を盗んでいけばいいものを、目の前にあるお酒の誘惑に負け、計画が頓挫してしまうあたりは、いかにも狂言に登場するキャラクターといえるでしょう。
さっぱりと明るい笑いを提供してくれる作品です。
●チケット
※( )内は学生割引です
※後援会員はいずれの席も1,000円引き
※割引は前売りのみです
■指定席 ※後援会員はいずれの席も1,000円引き
・A席正面 8,000円(6,000円)
・B席脇正面 6,000円(4,000円)
・C席中正面 4,500円(2,500円)
■自由席
・F席脇正面後方 3,000円(2,000円)
■ペアチケット
・どの席でも1,000円引き(後援会員除く)
●お申し込み方法
①電話で申し込む
大藏流吉次郎狂言会事務局(03-3329-1835)にお電話ください
②メール・ファックスで申し込む
1、申込者氏名 2、性別 3、住所 4、電話番号
5、チケットの種類 6、チケット枚数
上記の内容をご記入のうえ大藏流吉次郎狂言会宛に送信して下さい。
・FAX 03-3329-5511
・mail info@kichijirou-kyougenkai.jp
③e+(イープラス)
チケット購入サイトよりご購入いただけます
http://eplus.jp/sys/main.jsp
●チケット代のお支払い方法
①②は、お申し込み頂きましたら、チケットと振込用紙が届きますので1週間以内に指定の口座にご入金ください。
当日受付にてお支払い頂く事も可能です。その際はお申し込みの時にお申し付けください。
③はe+(イープラス)内の手順に従ってお支払いください。
●お問い合せ
大藏流吉次郎狂言会
電話 03-3329-1835
FAX 03-3329-5511
メール info@kichijirou-kyougenkai.jp
●主催 大藏流吉次郎狂言会
●後援 大藏吉次郎家後援会