今年も「吉左右会」の時期がやってまいりました。
楽しみにしてくださるお客様も多く、ほぼ満席になる人気の公演です。どなたにも笑って楽しんでいただけるよう、わかりやすく面白い演目を選りすぐっています。
みなさまお誘い合わせの上、ぜひご来場下さい。
お待ちしております。
第22回 大蔵流狂言 吉左右会
とき:令和6年11月17日(日)
時間:午後2時開演(午後1時15分開場)
場所:東急セルリアンタワー能楽堂(B2)
●番組
おはなし 大藏教義
佐渡狐 さどぎつね
シテ(佐渡のお百姓)上田圭輔
アド(越後のお百姓)大藏康誠
アド(奏者)小梶直人
二千石 じせんせき
シテ(主人)大藏吉次郎
アド(太郎冠者)大藏基誠
鎌腹 かまばら
シテ(夫)大藏教義
アド(妻)吉田信海
アド(仲裁人)大藏彌太郎
●あらすじ
佐渡狐 さどぎつね
越後と佐渡のお百姓が年貢を納めに行く途中で道連れになり、佐渡に狐は「いる」「いない」で喧嘩になります。そこで二人はこの事を賭け事にしようと、都のお奏者に判定を頼むことにしました。
実際には佐渡に狐はいませんが、佐渡のお百姓はお奏者に賄賂を贈り、狐の色・尾・耳・口の形などを教えてもらいます。越後のお百姓に同じように狐の色や耳の形など問われますが、お奏者の手伝いもあって佐渡のお百姓はなんとかその場を逃れます。ところが最後に「狐の鳴き声は何と鳴くか」と問われて…。
色や尾を聞き出す越後のお百姓。必死でお奏者をカンニングする佐渡のお百姓。ばれない様にヒントを送るお奏者。3人の掛け合いが見どころで面白い演目です。
※お奏者=取次ぎの役人。
二千石 じせんせき
無断欠勤をした太郎冠者を叱りつける主人ですが、太郎冠者が都見物をしていたと聞いてその賑わいを聞きたくなりました。太郎冠者は都で流行っていた謡を謡い出します。すると主人は突然怒りだしてし、「それは先祖が恩賞を受ける原因となった家宝の謡で、納骨室に封じておいたものをお前が持ち出して都で流行らせたのだろう」と、太刀に手を掛け成敗しようとします。しかしその手つき姿が先代の大殿様にそっくりだと涙する太郎冠者に、主人も父親を思い出し泣きだしてしまいます。
二千石の謡のいわれを語る主人の「語り」が眼目であるが、手打ちにする場面までの緊張感から、後半の故人を懐かしんで泣き出す二人のやりとりが笑いを誘う。
鎌腹 かまばら
「死」をも笑いにしてしまう狂言の真骨頂。
夫の太郎が山へ薪をこりにいかないので、業を煮やした妻が鎌を振り上げて追いかけ回すところから物語は始まります。そこへ仲裁人が入り、太郎には山へ行くように言い、妻を落ち着かせて連れて帰ることにしました。さて、一人になった太郎は仕方なく山へ向かいますが、妻に侮辱され周囲から後ろ指を指されるくらいなら死んでしまおうと、自害を決意します。持っていた鎌で腹を切ろうとしますが痛くてできず、首を切ろうとしますが恐ろしくてできず、結局自害するのを止めますが、そこへ噂を聞きつけた妻が駆け寄ってきます。太郎はとっさに死んでしまおうと鎌を振り上げる様子を見せると、妻は泣きながら太郎を止め自分が悪かったと謝ります。それを聞いた男がとった行動とは!?
男の虚栄心と生への執着を笑いに変えていく写実的な演目。
●チケット
A席正面;指定席 7,000円
B席自由;脇正面・中正面 5,000円(2,500)
( )内は学生席
後援会員はいずれも1,000円引き
会員割引・学生割引は前売りのみ
学生は小学生~大学生まで
●申し込みフォーム
Formuz https://ws.formzu.net/fgen/S645989307/
Eプラスで「吉左右会」と検索
●お問い合せ
大蔵流吉次郎狂言会事務局
主催/大蔵流吉次郎狂言会
後援/大藏吉次郎家後援会
フライヤーデザイン/nu:ニウ